



水耕栽培でも露地栽培でも植物を種から育てるの一番大事なことは発芽、発根です。
特に水耕栽培では発芽しやすい植物と発芽しづらい植物とはっきりしています。前にお伝えしましたが
大葉は発芽率が悪い方でしたが、ホウレンソウ、アイスプラント、イタリアンパセリもなかなか発芽しづらい
野菜です。一方水耕栽培で発芽しやすい野菜はリーフレタス類でその中でもタキイ種苗のマザーグリーン
マザーレッド、グリーンウエッブ等です。ミニトマトもほとんど発芽してくれますので水耕栽培で苗を
お作りになるのをおすすめします。
種が発芽するに必要な要素は水、光、酸素そして温度です。ただし植物によっては発芽に光を必要としない
植物もあるので、そこが大変難しところです。トマト等は光が必要としない種子なので、培地に入れて
から数日間は黒いビニールで覆っています。
また私の経験では特に水の量が大変重要な要素と思います。種子はまず水を吸収して発芽の為の
酵素を作り、その作用で発芽が活発化されますがその時酸素が必要になります。
たぶん発芽しない、するはその時の水の含み加減で決まるものと私は思っております。
水が少ないと発芽する酵素が出なかったり、水が多すぎると酸素を吸収することが出来なかったため
発芽が止まってしまうのではないかと思います。
温度は大事ですが15℃〜25℃の範囲ですので、比較的難しくありません。写真の育苗容器は
温かくなった5月22日にマザーグリーン8個に1個の種とグリーンウエブ6個の培地に3個の種を植えて、
28日に撮影したものですが、マザーグリーンは100%、グリーンウエブもほとんどの培地から発芽して
います。特に水やりのところでは、培地を少し指で押さえながら水をやると適当な量の水が培地に
含まれるます。その後は念の為黒いビニールシートで1,2日カバーすると、水が蒸発するのを防ぐと
同時に、発芽要素には適していると思われます。毎日観察して、少しでも発芽を見たら直ぐに蛍光灯
やLEDの光を十分に与えてあげます。これからは芽が益々大きくなり、根も30cm以上長く伸びた
時期には定植を行ってください。