葉っぱの蒸散とチップバーンについて


冬は室内でも温度が下がると植物の成長が低下します、その原因の一つは根から葉っぱへの水と
栄養の流れが少なくなるからです。特に葉っぱの気孔からとんどん水分が蒸発されて行くと、根から
水と肥料が循環されるので元気が出てきます。この葉っぱの作用を蒸散作用と言います。
蒸散作用は温度でけで決まるのでなく、葉っぱの周囲の空気の流れによっても大きく変わります。
葉っぱの周囲の空気に動きがないと、葉っぱの気孔から水分を吐き出す力がなくなり蒸散作用が少なく
なります。蒸散作用が少ないと根から水分を吸い上げる力が少なくなって、栄養が葉っぱの先端まで
いかなくなります。そのために葉っぱの先端が茶色に枯れてくることがあり、これをチップバーンと言います。
葉っぱの先端にカルシュウムが不足が原因と言われています。チップバーンは病気でないので、茶色い
部分を摘んで捨てて食べれば問題ありません。
また水耕栽培のように集合して植物を育てている時には、特に中側の植物が空気の流れが悪くなって
チップバーンが多く出ます。場所の位置を常に変えてやることも必要です。
冬でも室内の空気循環を良くすることがチップバーンを少なくする方法ですし、植物の成長も促します。
リビングファームの水耕栽培器は全て植物を開放状態で育てるのはそのためです。リビングなどの
お部屋では人の行き来があり、空調があり、空気の流れがあります。そのような中で植物を育てることは
大変重要なことです。まさにリビングファームは植物と人との共生するライフスタイルを提案しています。