水耕栽培に必要な栄養素とEC値



植物育成に必要な要素は光エネルギー、水、二酸化炭素、酸素、温度そして栄養素です。
自然界においてはこれらが自然の恵として与えられことが多く、雑草などは何もせずに成長していきます。
畑などで野菜などを育てる露地栽培でも暖かくなったら水と栄養素を少し補完してあげればそれなりに
育ってくれます。しかし水耕栽培では水は当然ですが栄養素は植物成長に必要な要素を全て人工的に
与えなければ育ちません。その栄養素は多量に必要な窒素、リン、カリウム、カルシュウム、マグネシウム
そして硫黄であり、微量に必要な 鉄、マンガン、ホウ素、銅、亜鉛、モリブデン、塩素などです。
これらが少しでも不足すると植物の育成に問題がおきます、例えばカルシュウム不足から出来るチップ
バーン(葉先が黒ずむ)などです。ちなみに植物は有機肥料をあげても無機肥料をあげても全てこの栄養素
がイオン化したものを吸収して育っています。
リビングファームではそれらの全てをイオン化して根から吸収しやすくした液体肥料(ベジタブルA)を使用
しています。本来野菜によって必要な栄養素バランスは少しずつ異なりますが、ベジタブルAは葉菜などを
平均として各種の野菜に適するように配合されています。
大事なことはこの肥料の濃度です、濃すぎても障害が起きますし、少ないと成長を阻害します。
リビングファームでは成長時期に応じて150〜200倍としていますが、厳密にその濃さを測るには
培養液の伝導率を計るEC計(電子導電計)があります。写真がそのEC計で数値では0.8〜1.5で
0.8以下になったら液体肥料を追加してあげます。少し専門的に水耕栽培する方はこのECメーターを
ご使用することをおすすめします。