LEDの色による植物の発育の違いを検証します/リビングファーム
【LEDの光の色によるリーフレタスの発育状況をリビングファーム水耕栽培器で検証】
赤LED(波長660nm) 青LED(波長440nm) リビングファームLED360



リーフレタスのマザーグリーンとグリーンウエッブをウレタン培地に植えて水耕栽培で苗を作りました。
まず苗の育成にはリビングファームの開発した赤と青と白の組み合わせのLEDで発芽から苗作りまで照射しました。
小さな苗に育ったリーフレタスをバランスよく4個の育成ポットに置いて4種のLEDで育ててみました。
1つ目の育成ボックスは赤LED(波長660nm)を12個装着したLED
2つ目の育成ボックスは青LED(波長440nm)を同じく12個装着したLED
3つ目の育成ボックスは白LED(波長は約450~550nm)を12個装着したLED
4つ目の育成ボックスは赤LED:6個、青LED:2個、白LED:4個のバランスのLEDの下に置きました(LED360)。
検証1 検証2 検証3 検証4




それぞれを18日間同じ条件(室温、湿度、周辺環境、水と肥料の追加など)で育てました。
赤LEDのみ 青LEDのみ 白LEDのみ 赤+青+白(led360)




18日後のリーフレタスの発育状況は、写真のように少しずつ差が出てきました。
太陽の白い光の可視光線部分を波長別におおよそ分けると、一番波長の短いところは人目には紫に見えます。
少しずつ波長の長さは大きくなって青になり、緑から黄色になりだんだん橙いろに変化して、最終的には赤になります。
このうち植物の光合成に大変役立つのは青と赤の光の部分とされています。これは青と赤の波長を葉っぱの葉緑体に吸収されるからです。
緑の色は葉っぱの表面で反射されます、だから人目には葉っぱ類は緑に見えます。
光合成を活発にする光の色は赤と青ですが、その他の色も反射されずに吸収されたり、透過したりしていつかは葉緑体の中にエネルギーとして取り入れられますが割合は低くなります。
下記の検証ではまだ18日程度ですとそれほどの差は出ていませんね。




その後約15日後の4つの検証結果は下記の写真の通りです。
LEDの色(赤LED、青LED、白LED、リビングファームLED360)による植物の水耕栽培での育成の違いの最終報告です。








種植えしたリーフレタス(マザーグリーンとグリーンウエッブ)は12日後に定植してから
ココベジ水耕栽培器の中で、LEDの色を変えて同時そして同条件で育ててみました。
赤LEDは波長660nm付近、青LEDは440nm付近、白は青と緑の合成色そして
リビングファームLED360は赤:6個、青;2個、白:4個の組み合わせです。
この4種類で育ち方を観察してみました。
最初は白、とLED360が良く育っていましたが、定植から25日経ってからは、赤LEDと
青LEDのリーフレタスも写真のように大変大きく育ってきました。
写真からも良く判断できますが、赤LEDも青LEDの株元からしっかりと大きい葉っぱが
成長してきまして、葉っぱの色も緑濃くて、葉厚もあつく育っています。
学説でも光合成をおこなうためのエネルギーは赤と青の波長が一番多く吸収されるとのこと
ですので実証されました。
ただ二つとも家庭で育てるにはどぎつい色でインテリアとしてふさわしくありません。
やはりLED360のバランスが、見た目にもきれいで発育にも適しており、本格的な野菜を育てることが出来るようです。
それぞれの葉っぱの味わいは赤が一番甘く感じ苦味は少しです、青は甘みより苦味が大きく感じます、白は苦味も甘みもほどほど、LED360は甘みも感じ、苦味はほどほどでパリパリ感がありました。
検証の結果では
赤LEDは成長は葉っぱと茎の長さバランスよく成長しています。葉っぱの肉厚も厚くしっかりとしています。
青LEDも赤に比べて茎が太くて葉っぱも少し薄めの成長です。
苦味が多かったのはポリフェノールのような抗酸化剤が多く発生して結果です。
青LEDの単色光で野菜を育てるとポリフェノールのような抗酸化剤が多く生成されることが玉川大学の渡辺先生の実験により実証されているようです。
白LEDは茎が長く伸びすぎてしまい、全体のバランスが悪い葉形です、葉っぱは大きくなりましたが薄い葉形です。
通常 白LEDは緑色と黄色にフィルターつけて白く見せています。
したがって光エネルギー多いので植物は成長はしますが、栄養価については不明です。
赤+青+白LED(LED360)は茎の長さと葉っぱの成長とがバランスよく伸びたいるのが写真でもわかります。
また植物の光合成の面から検証しますと、植物は赤色と青色の光を多く吸収します。
リビングファームのLED360、LED600は下記の図のように赤と青の多く発光していますので、植物の吸収量は効率良いです。

また栄養面で考察しますと
赤と青の単色光があるため栄養価もビタミン、ミネラルなど露地栽培と同等の数値が出ました。
ただビタミンCが少し低いのはLEDから紫外線などが出ないことに因るものです。
そこで日中は極力陽の光が当たるところに育成ボックスを置いてください

ビタミンCや抗酸化剤をもっと上げるためには通常のLEDの他に紫外線を出すLEDを追加することも今後考えていきたいと思います。
確かに白いLEDは見た目には緑が鮮やかですが、成長性、栄養価、抗酸化剤などの成長には少し劣るようです。
この検証でも赤と青LEDの植物に対する有効性は明らかでしたのでリビングファームとしてはこの赤と青のLEDバランスを保ちながら植物を育てていきます。
本格的な植物工場ではほとんど赤と青のLEDを使用しているのはそのためです。
また玉川大学の渡辺先生の実験.実証によると青の単色LEDはポリフェノールのような
抗酸化剤を多く作り上げるとのことです。
リビングファーム LED360R(LED600Rもあります)の色バランスは
赤LED 6個、青LED 2個 白LED 4個の合計12個です


野菜などの植物育成や苗作りの光源としては大変好評です。
少しインテリア性を重視したい方、緑の野菜が綺麗に見せたい方へは
リビングファーム LED360W(LED600Wもあります)のバランスは
赤LED 3個、青LED 1個、白LED 8個で合計12個です。
さらに大型なLED600は22個のLEDがバランスよく装着しています。
リビングファーム植物栽培LED600の詳細は

紫外線LEDについて
通常のLEDは蛍光灯と違って紫外線を出しません、そのため通常のLEDで育てられた
野菜は露地栽培と違ってビタミンCが20%ほど少なく成長しています(当社実験)
そのためリビングファームでは育成中の野菜は時には陽の光に当てることを推奨しています。
また陽の光が当たらないところで育成の方には紫外線LED LED360UVをご紹介します。
リビングファームで2020年から販売しています紫外線は12個の紫外線LEDが装着しています。
通常のLEDで野菜の光合成をどんどん活性化して、補助的紫外線LEDを照射するとビタミンが露地栽培と同等で、約36%アップ(日本食品検査)したリーフレタスが収穫できました。


植栽用特別LED: 赤色LED,青LED,白LEDなどの特注LEDをお求めの方は下記へ
メール: info@living-farm.jp お電話: 03-3378-5200