苗作りを水耕栽培で

野菜、ハーブや花の丈夫な苗を水耕栽培で作ります・・・苗作りの革命です!

近年、異常気象で夏は極暑、冬は極寒と野菜を育てるのに過酷な状況が続きます。
特にタネから苗を作る時期は、野菜やハーブにとっても大事な時期です。
庭やプランターで種植えすると、外の気候、温度によって発芽しないことが多いです。
多くのタネをまいても水やりで失敗することが多いです。
また畑やプランターには多くの種を播きますが、そのうち実際に育てるのは1〜2割で大変不経済です。
そこで種を水耕栽培で育てるとこれらのすべてが解決します。
1)好みの野菜やハーブ、花のタネが安く手に入ります。
2)暑い夏、寒い冬でもお家に中でタネを発芽でき、苗を育てられます。
3)少ない種1〜3粒を1つのスポンジ培地植えますので発芽効率が高いです。
4)毎日、目の当たりで発芽から苗作りまで管理できるので、失敗がありません。
5)初期投資は若干掛かりますが(2,400円〜3,500円)、その機材で何度も育てられます。
6)出来た苗をお好きな時期にプランターや畑に植えます
そこで家の中で、今から涼しい秋に向けて種から水耕栽培で丈夫な苗を育てる方法を紹介します。
[苗作りキット]か[水耕で育苗セット]に揃っています。


[苗作りキット]、[水耕で栽培セット]には種を植えるウレタンスポンジ培地や種を発芽させ、苗を育てる育苗トレイ、容器、液体肥料などが全て揃っています。
特長はスポンジ培地から出てきた根が真っ直ぐに伸びる仕掛けです。
育苗トレイは培地の下に2cmほどの空間ができるようになっています。
発芽したら直ぐに陽の当たる場所や,LEDスタンドの下で大きく育てます。本葉が出始め頃から液体肥料ベジタブルAをあげます。
数日して大きくなった苗をお庭や、プランターの土に植えます。
[準備するもの] 苗作りキットとLEDスタンド


[水耕栽培で苗作りの方法]
種を植えるところはスポンジ培地です。リビングファームのウレタンスポンジ培地はH型のスリット(スキマ)がもうけています。
大きい種(ペレット状の種子)は1つだけH型の真ん中の1cmぐらいの深さに植えます。
小さな種(ルッコラやバジルなどの種)はH型の両端と真ん中の3箇所に上から6〜8mmぐらいの深さに植えてあげます。
培地の素材はウレタンを発泡させており、種から出てきた根がスムーズに伸びていけるような発泡状態です。タネが発芽する必要な3つの条件]一つは水です、タネの内部に水が浸透することで発芽する酵素が出てきます。
その酵素が働いて胚乳の中にアミラーゼなどを作ります。
二つ目は温度です、ほとんどのタネは15〜20℃が適温です。寒い冬は発芽しませんし、夏の暑いときも発芽が止まることもあります。
三つ目は空気(酸素)です。酸素は胚乳の中でアミラーゼやアミノ酸に変化するときに使われるようです。
[種植えの手順は] まずスポンジ培地にしっかりと水を湿らせます。
湿った培地にタネを植えてから、育苗トレイの上に置きます。
リビングファームが開発した育苗トレイは置かれる培地の下が2cmほど空間を設けています。
培地から伸びてくる根が真っ直ぐと抵抗なく伸びていくことが出来ます。


14個のスポンジ培地を並べた育苗トレイを育苗容器に入れ、上からしっかりと水を差します。
水は育苗トレイが浸かるところまで入れます。
この水には肥料は入れません。
この水やりは重要で、タネが水にしっかりと触れないと発芽作用が起きません。
またその後、スポンジ培地が乾燥して水不足になりますと、途中で発芽が止まってしまいます。
そのために水やり後は透明なラップで水が蒸発しないように被います。
ラップかけは大変重要です、一度濡れたタネが乾燥すると、そこで発芽過程が止まってしまいその後、水をやっても発芽が起きません。
[光は種の発芽にどの様に影響するか]
そのため念のため、透明ラップを被ってから黒いビニールで一日ぐらい被せてあげます。
植物のタネによって光があると発芽が促進されるタネを光発芽種子といいレタス類はそれです。
又植物のタネによっては光があると発芽が抑制されるものを暗発芽種子といいトマト類がそれです。
二日目以降は明るいところに置き、培地のスキマから発芽するのを待ちます。
スポンジ培地のスキマから出てくる小さな芽を見つけると感動です。
発芽が早い植物はリーフレタスの1部やバジル、ケール、レモンバームなどで、発芽が遅い植物はパセリ、イタリアンパセリやアイスプラントです。 発芽が遅い種子は忘れた頃、10日以上経って出てきます。
培地のスキマをのぞいて見ると種の様子が判ります。
[光を当てる]


このときの光を当てるタイミングは大変重要です。日中は太陽の光が当たるところに置き、夜間はLED、蛍光灯の光を当てます。
LEDスタンド(5〜8W)を一日中当てても成長は進みます。
リビングファームのLED360,600をご使用の場合は1日16時間ほど当てることで充分です。
なるべくLEDの光に近づけて置きます。
[徒長現象]

徒長はアットいうまに起こりますので、光を忘れないでください。
いわゆるモヤシのように茎だけが伸びてしまう現象です。この徒長がひどすぎる場合は、再度タネまきから始めてください。
[苗の栄養]
本葉はそれから数日すると真ん中から大きい葉っぱが出てきます。
それまではタネの胚乳や子葉から栄養をもらって成長しますので、肥料は必要としません。
本葉が出始める頃からは根も長くなっていますので、液体肥料(ベジタブルライフA)を与えます。
ベジタブルAは水耕栽培用の肥料で、一液で全ての植物成長栄養分(窒素,リン酸、カリやマグネシュームなどの微量元素)が入っています。
水耕栽培で使われている肥料は無機栄養素です。
これが水に溶けて植物の成長光合成に必要な窒素、リン酸、カリなどがイオン化され吸収されます。
有機肥料も土の微生物に分解されて同じイオンになります。したがって無機肥料も有機肥料も
根から吸収されるもはまったく同じであるとご理解ください。
逆に土の中には有害な物質[セシウムなど]があることも忘れないでください。
水耕栽培ではそのような不純な物質が入り込むことが無いの、さらに無農薬ですのでまさに安全安心な野菜が育つのです。

日本の植物工場などでもこの肥料が多く使用されています。
育苗容器の液体肥料の入った水(液肥)は150倍ぐらいに薄めます。
本葉は大きくなるにつれ、日中は太陽光の当たる場所に置き、夜間はLED、蛍光スタンドの下で育てます。

春から夏にかけて日照時間が長いときは6〜10時間ぐらい窓辺に置きます。

培地から芽が1っ以上出てきた時は、芽を摘んで摘心します。
基本的には1つの培地には1つの苗を育てるのが良いようですが、野菜によっては2株あっても育ちます。


[定植の時期]
培地から本葉が1〜2cm(リーフレタスの場合)、根が5〜8cmぐらいに伸びてきたら定植の時期です。
バジルは写真上のように直ぐに大きくなります、3~5cmぐらいで定植します。
種を植えてから12〜15日ぐらい(季節により異なります)パセリ、イタリアンパセリはもっと小さい時期にでも定植できます。
定植する時期は早すぎて根が小さいと、定植後成長しないことがありますが、遅くなって大きく成長した苗は成功率が高くなります。
[定植の方法1・リビングファーム水耕栽培]
育成キットにある育成ポットにハイドロボール大を下に敷き、培地から長く伸びた根を育成ポットの下のスキマから出します。



培地の高さ、位置を調整しながら周辺にハイドロボール大を並べていきます。
最後にウレタン培地が隠れるようにハイドロボール小を上から被せます。
育成ボックスには水に液肥を入れて150倍の液肥にし、水位線の一番上まで液肥を満たします。
育成トレイには育成ポットを置き、ハイドロボールの上から充分に液肥を注ぎます。
その後は約3週間ほど、日中は陽の光を充分に与え、夜間はLEDまたは蛍光灯で育てます。
リビングファームのLED360,600で育てる方は1日16時間ほど照射して育てます。
[定植の方法2:ハイドロボールで育てる]
ハイドロボールは土と同じ役割をしますが、リビングファームの洗浄済みハイドロボールを使えば雑菌がなくて病気になりづらいです。




ハイドロボールを育成ボックスに入れて、水位計も設置します。
適当な間隔に穴をあけて苗を培地ごと植えます。
肥料を溶かした液肥をしっかり注ぎ、水位線が上部に上がるまで水をあげます。肥料はベジタブルライフAを150倍に薄めた液肥を使います。
リビングファーム水耕栽培より初期コストが少なくお手軽です。容器は御自分でお選びいただいた容器でも、透明なガラス鉢の中でも綺麗です。
[定植の方法3・土耕栽培]
水耕栽培で出来た苗を培地のままプランターや畑の土に植えてあげます。根が土の中に入るよう、事前に少し深めの穴を設けます。


後は培地が隠れるように槌を被せて、上からしっかりと水を差します。
その後肥料はベジタブルライフAを150倍に薄めて、土が乾かない程度に与えます。
少しの期間(1週間ほど)液肥を与えた後は、市販の油かすなどの有機肥料などでも育てられます。
その後は市販の苗を育てると同じように育ててください。
水耕栽培で種から育てた苗は、病気もなく丈夫な苗に育ちます。
おうちのガーデニングにはこの水耕で育苗を取り入れてください。
季節より早く種植えして、丈夫な苗を作り収穫も早くすることも可能です。
リビングファームショップでは水耕栽培苗作りキットはいろいろと用意されていますご利用ください。